レビューとメモ

グンマー(館林中心。たまに栃木)でイラストレーター(というか、デザイナー)を細々とやってる永本の一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

花子とアン

http://www.nhk.or.jp/hanako/

 

思いのほか面白い  ☆☆☆

 

 

あまごちが面白かったので、その疲れもあり、そんなに期待せず、最初の方は見てなかったのだけど、ふとした拍子に再放送を見たら、一発でハマった。

 

 

描写も丁寧だし。画面も好きな感じで(田舎のシーンはちょっと板についてないというか違和感があるけど)、演技も好感が持てる。

 

 

最近は、こういう勉強して立身出世するような話に弱い面もあるかもしれない。

 

 

勉強して人生が変わるのは今もそうなんだけど、今の時代でそういう話をしたら、あんまりリアリティ無いだろうし。こういう事がある所が昔は夢があったみたいに語られる主要な部分なのだろうなーと思いつつ、見てる。もっとも、主人公を通さず、冷静に見ると、階層差が今の比じゃないくらい固定されてて、あんまり夢のない時代なんだけども(だからこそ夢が際立つというか)。

 

 

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「アナと雪の女王」

 

http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki

 

 

 見た。凄かった。  ☆☆☆

 

 

 とにかく凄い映像だった。こないだの「ゼロ・グラビティ」もそうだが、最近のハリウッド映画はまた一つ何かの技術が上がったのかなという感じもしなくもない。なんか見てて、凄いなっていう感じがあった。

 

 

 アナのキャラクターの作り込みも凄い。ホントに生きてるみたいというか、アニメで再現するには凄いキャラクター設定だと思った。

 

 

 音楽も良い。ミュージカル仕立てだが、曲が楽しいので、見ていて楽しい部分もある。自分は吹き替えで見たので、最初ちょっと違和感を感じたが、しかし、主役の神田沙也加も思いのほか巧かった。最初は普通に声優さんがやってるものだと思って見てた。

 

 

 ストーリーも面白く、全体的に良い映画だった。

 

 

タカノ綾「すべてが至福の海にとけますように」

 

http://gallery-kaikaikiki.com/

 

 

ようやく見た。じわじわと良かった。 ☆☆☆

 

 

カイカイキキギャラリーにて、タカノ綾、日本では8年ぶりとなる個展が開催中。震災をテーマにした展覧会だそうだが、3月11日に見てきた。

 

その前に、8年前の展覧会、パルコでやった「都会犬」だと思うが、それを偶然にも見ている。

 

その時は、たぶん映画を見る前に時間が空いたので、ふらっと入ったような記憶があるが衝撃を受けた。日本人の展覧会という事では生涯ベスト3に入るような出来というか、今でもその時の記憶を鮮明に思い出せるほど鮮烈な印象がある。

 

それを受けての今回の感想なので、ちょっと思い入れというか、先入観がある。

 

色々思う所あって、感想が長くなりそうだが、そういうのはひとまず割愛して、全体的には、随分、絵が変わったなー。落ち着いてるなーというか、次元の位相の狂うような絵だと思った。例えば、絵が軽いのか深いのかとか。構成がどうなのかとか。絵がデカいので、余計に画面をうろうろする。

 
 
そんな感じで見てるうちに、最初は、キャンバスの絵よりアクリル板やセル画の絵にピンと来ていたのだけど、途中から、やっぱり、キャンバスの方が良いなーと虜になった。
 
 
キャンバスの絵は、マチエール等そんなに凝ってる風でもなく、描写も早そう。基本的には、絵が積極的に深みを排除してるようにも見えるけど、最終的には、絵が深いなーという印象になって、そういうのはディテールとか画題とかだろうなーとは思うけど、そういう事をいちいち捉えてる内に頭がぐるぐるしてしまう。

 

或いは、もっと単純にこの絵は雑なのか丁寧なのか?とか、そのバランス感覚が絶妙で見るポイントがぐるぐると回る所もある。単に、妙なのかもしれない。
 
 
しかし、全体的には自分たちに「近い絵」だと言えるんだろう。マンガ的な絵の延長で落書き的に描ける感じが全体的に漂う。実際に描けるかはともかく、その上で、だからこその「遠さ」が鮮明になる。
 
 
例えば、それは、前に同じ場所で見たアンセルム・ライラとかを思い出しつつ、ああ、あれとは違うなー。これがアートなのかー。自分たちと近いものだなー。デザフェスギャラリーにあってもおかしくなさそうだなー。とはいえ、こんなのあったら、絶対、ビビるだろうなー。こんなの絶対、描けないなー。遠いなー。というような、そんな感想。
 
 

 

そういった全体のバランスがいちいち妙な地点で決まっている感じがする。これはディテールの描写に依る所が大きい気がしないでもないけど、それ自体も単なる「才能」か?とも思わないでもない。単に天才なのかもしれない。

 

 

この感想は、例えば、奈良美智の絵を見た時の感想とは、全然ちがう。しかし、岡崎京子のマンガを読んだときの感想などには、近いのかもしれない。速度感の早さは、結構な重要性な気もするし。そういうのが沸き立たせる部分もあるのではないか。そこに「深み」が加わってきた感じがある。こういうのは、絵をセンスで捉えて、単に「良いなー」ってなってしまう。

 

いずれにせよ、これを見て、やっぱ、絵は良いなー。アートは良いなー。アートが一番「高み」を蓄積する手段としては良いんじゃないか?そんな事も思った。

 

ひとまず、あとは画集が到着してから考えたい。前見た時もそうだったが、見終わっての感想が結局「よく分からない」なので、感想も書きづらい。そんな感じに収束しつつ、でも、結局は、絵に惹かれて行き、そしてまた「次」が見たいと思わされる。そんな絵だった。

 

E-girls「Diamond Only」MV

 

 


E-girls / Diamond Only (Music Video) - YouTube

 

 

 完璧にコマーシャルな作品  ☆☆☆

 

 

 素晴らしすぎる。

 

 

 人の内面をほとんど描く事もなく、ファッションとダンスと軽快な音楽で成り立ってる様式美のような感じでポップ。これだけ高性能なものは久々に見た感じ。

 

 

 Follow me以来、久々にE-girlsでハマったというか、ハマったのが2曲というべきか(candy smileも好きだけど)。

 

 

 途中の揃いの振り付けも良い。フォーメーションダンス的な奴。曲中、あれが素晴らしくアクセントになっていて、女性じゃないのにバッグが欲しくなる。女性じゃないので、買わないけど。

 

 

 フォーメーションダンスといえば、最近はモーニング娘。がしきりに言っているが、モーニング娘。がロック的な衝動を表現する為にフォーメーションダンスを採用してるのであろう事に比べ、E-girlsは完璧に訓練された「エンターテイメント」に徹していて「プロの技」という感じがする。人数の多さをうまく表現に使っていて、見せ方が素晴らしく上手い。

 

 

 今回、曲調もそうだが、冒頭には、制服ダンスもあり、割と過去の必勝パターンを踏襲してきた感じ。これはガチで凄いな。

 

 


E-girls / 制服ダンス ~Diamond Only~ - YouTube

 

「シャガール 版画の世界」@館林美術館

 

 

http://www.gmat.pref.gunma.jp/

 

 

 流石のクオリティ ☆☆

 

 

 ご近所の館林美術館にシャガールの版画を見に行った。

 

 

 そんなに期待してなかったので、用事のついでにちょいちょいっと行く予定だったけど、結構、ガッツリ見てしまい、流石の出来だった。

 

 

 版画とはいえ、流石の巨匠の作で、自由度の高さを感じさせる描線と、プリントでは全く再現され得ない鮮やかな色彩に、いたく感動した。

 

 

 内容は、館林美術館と群馬県立近代美術館の所蔵する版画をずらりと並べた展覧会で、点数も多く、充実の内容といえば、充実の内容だし。本画が無いので物足りないといえば、物足りないものだ。

 

 

 全体的には、バルビエ×ラブルールの流れに似た軽くて見応えのある展覧会といった作りで、前後期で展示替えもあるらしいが、500円で安いので、両方見てもコストパフォーマンスも良い感じ(ご近所で交通費かからなければだけど。。。)

 

 

 シャガールに関しては、青森県立美術館でかなりガッツリした展覧会を見た気がするが、記憶にあるのが舞台衣装と舞台背景のどでかい絵ぐらいで、あとはどういう感想だったかサッパリ覚えてない。しかし、今回見たら、強く影響を受けそうな作風だなと思った。(もっとも、その時は自分の中で歴代ナンバーワンの展覧会「AtoZ展」のついでだったので、そのせいで印象が薄いのもあるかもしれないが)

 

 

 もともと、作家自体に関しては、周りに好きな人もいて、結構、意識してる作家だったりする部分はあるが、なんというか「自由度」みたいな事を考える時に参考になる作家だなーと思う。

 

 

 版画というのも、イラストレーション的で(というか、イラストレーションなので)、むしろ、見て分かりやすく楽しい部分もあったかも。こういう方が個人的好みには合致してたのかもしれない(そういえば、若き日にゴヤの版画見て、強く影響を受けた事を思い出した)。

 

 

 また、版画の出来は、シリーズによって、出来の差が激しく、そのあたりも面白かった。何が良い絵で、何が悪いのか?そういう事も考えながら見ると面白い。

 

 

 やはり、歴史的巨匠の作品はナンダカンダ言っても、凄いなと思わされた展覧会だった。いや、ダメな版画シリーズだけだったら、ダメなんだろうけど。。。

 

 

アンディ・ウォーホール展

 

 

 

http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/ 

 

 

 

作品がすごく良かった  ☆☆☆

 

 

 

グルスキー展を見に行きながら、隣りのポップアート展をどスルーしたほど、アメリカンポップアートにはピンと来ない人間だったのだが、アートの本などを見てるうちに、うわ!やっぱ、見ておけばよかった!と思う事も多かったので、今回、見てみた。

 

 

 

アンディ・ウォーホールというと、割とアートの中では一番ポップカルチャーに隣接した所で作品を作っていた人というようなイメージが強かったが、今回の展覧会を見たら、割と一回性の強い(再現性の低そうな)作品というか、強いオリジナリティのある作品が結構あって驚いた。

 

 

 

多作故にウォーホールの作品は各所で見る機会が多いが、見ているのは版画が多くて、そうじゃないものはそんなに見てなかったんだなーと今更ながらに気づいた。あと、もともと若い頃、ウォーホールのドローイングの本は好きでよく見てた事を思い出した。(あれと、ウォーホールの芸能的なふるまいがあんまり頭の中で直結してなかったかも)

 

 

 

今回、見た中で一番凄いと思ったのは「死と惨事」のシリーズだったが、やはり、オークションで高額なものは一回性が強い感じというか、オリジナリティの強いものが多くて、個人的好みと合致するのかなと思った。

 

 

キャンベルスープの一連の作品も、やはり素晴らしい。キャンベルスープのデザイン自体も素晴らしいが、シルクの出来も素晴らしいと思ったし。単純なシルクじゃない作品も良かったし。既製品を作品化する仕方が素晴らしいし。何より見せ方が凄い。

 

 

全般的に色の使い方が良くて、センスが凄いんだろうなと思うが、80年代の作品は個人的には、そんなに好きじゃないのが多かったかも。玩具の絵画シリーズとかは、すごい良かったけど。

 

 

あと、単純にウォーホールのイラストレーションに与えた影響も絶大なものがあるなーというのは改めて思った。ドローイングだけじゃなく、シルクの手法とかも。

 

 

ビデオとか、社交的な部分については、よく分からないというか、最近、あのへんのロックがあんまり好きじゃないので苦手な感じはあったかも(いや、ヴェルベッド・アンダーグラウンドのCD、若い時に買って持ってますが)。結構、じっくり見たけど。

 

 

写真は、全般的に割と好きだった。ウォーホール自身の写真に関しても、若い頃の写真見ると、ちょっと冴えない感じだったので、そういう人がああいう風になるんだなーと思うと、なんか面白いものを感じる。

 

 

全体的に見てて、かなり、デュシャンの流れに沿ってる気はしたが、それ以前に単純に作品のクオリティが高かったので、それはすごい意外だった。いままで随分、ウォーホールの作品見てたような気がしたが、ろくなの見てなかったというか、よくよく考えるとスープ缶と花とモンローばっかだった気がする・・・(あんまり記憶が無いけど)。

 

 

というわけで、作品は本当に良かったんだけど、ただ、トータルとして好きな作家か?と言われると、やっぱり、苦手な所は多かったかも。

 

 

具体的に何処が?というと、たぶん全体が一点に収束していかないというか、求道的でなく、観客を煙に巻いてる所だと思うんだけど、しかし、その煙に巻き方は求道的で一点に収束している感じもするので、そのへんのややこしさがちょっと苦手なのかも(たぶん途中から本人は本当に表層的にやってるのに、そうであっても現れる表層的じゃなさというか、本人である事で統合される求道性みたいなもの。個性の強さ?の手法、或いは、結果、或いは、効果により、本人が置いてかれそうな周辺状況の設定の出来すぎな感じが苦手なのかも。デュシャンは割としっくりくるので何でだろう?と思うと、やっぱり、デュシャンは本人に収束していかないで本当に煙に巻いてるからだろうなーとは思う)。

 

 

あと、ぜんぜん関係ないけど、ウォーホール展のあとに2作だけ見れるガブリエル・アセベド・ベラルデという方の映像作品が無茶苦茶よくてビビった。

 

Flower「白雪姫」

 


Flower 『白雪姫』 - YouTube

 

 

最近ハマっている  ☆☆☆

 

 

ハマっているので、☆多めで。

 

 

初聴きの印象は、そんなに良かったわけではないけど、聴いてるとかなり感情に訴えかける所がある。

 

 

もともとE-girlsも鷲尾さんの唄が好きでハマった所があるんだけど、鷲尾さんの唄はFlowerの方で、より活きてるかなとは思う。人数が少ないので、当たり前といえば、当たり前だけど。

 

 

内容的にも、ちょっと情念系な所があるというか、八代亜紀とか、石川さゆりとか、あのへんの歌謡曲も好きなのだけど、そういう所から連綿と連なる「日本的情緒」みたいなものを感じられて、それとメンバーの唄のマッチングが良い。「白雪姫」という海外の童話のタイトルではあるけども、儚い感じを力強く表現していて、その力み具合にグッと来る感じだ。

 

 

ダンス楽曲で情念系というと、モーニング娘。のプラチナ期もそんな感じで非常に好きだったんだけど、ああいった表現を更新していってる面もあるかも。

 

 

何にしても、E-girlsのイメージが一つ出来る事によって、各グループの個性がだんだん際立つような結果になってきてるのかなとも思う。「ごめんなさいのKissing You」のMVを見ると意図的にそういう方向性に持って行ってると思うけど。

 

 

 

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