レビューとメモ

見た展示や動画などの一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

展覧会の感想41

 

bijutsutecho.com

 

加藤泉展。両方、見てきた。どちらも良かったけど、強いて言えば、立体はハラミュージアムアークの方がよく、絵画は原美術館の方が良かったかもしれない。原美術館の一室を使ったインスタレーションも良かった。

 

いずれにしても、ちょっと遠いが、会期も長いし。片方にピンと来た方は両方見た方が楽しめるとは思う。どれも質が高く、一線級の現代美術といった印象。

 

あと、ハラミュージアムアークは日曜日に行ったので、ガイドツアーを申し込んでみたけど、収蔵品のかなり良い作品が見られたので、これは申し込んでおかないと損だなと思った。

 

 

kawamura-museum.dic.co.jp

 

ロスコを見に今年も川村記念美術館へ。特集は追悼山口勝弘だった。

 

部屋一室だけの展示だが、まとまりがあって、印象は良く、作品も面白かった。常設のところのカルダーやエルズワース・ケリーの部屋、そして、もちろん、ロスコルームもそうなのだが、いろいろな作家の作品で構成されてる部屋よりもこうして一室同じ作家で構成されている方が展示が見やすく、作品に集中しやすいなと思う。レンブラントも一点だけの展示だが、そういう展示の仕方といえば、そうだし(ステラの広い部屋もある意味そうだが)

 

 

 

gallery-kaikaikiki.com

 

くらやえみ個展。見てみたら、びっくりするぐらい良かった。ドローイングは普通のイラストっぽいものが多く(過去に新宿眼科画廊なんかでもやってたらしく)、今のイラスト/アート界隈の流れの中にあるものだと思うが、ペインティングに妙な抽象性があって、ずば抜けて素晴らしいと思った。ちょっとタカノ綾を最初に見た時を思い出した。衝撃を受けた。

 

 

 

boltanski2019.exhibit.jp

 

終了間際にようやく見た。難しいと言えば難しいし。渡される説明を読むと、結構ストレートで逆に分かりやすい感じもするけど、最終的に腑に落ちるところが少なく、やはり、難しい印象を受けたかも。

 

個人的な好みで言えば、そんなに好きではなかったけど、思ったより印象に残ってて、割と語りたくなる展示ではある。会場も暗めで渋い印象もあるが、そういう中での光の使い方なども上手いなと思った。というか、流石にこのクラスになると、全てが上手いなという印象だけど。