レビューとメモ

見た展示や動画などの一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

プロ野球ファン

 

 プロ野球ファンは大まかに野球経験者と未経験者に分かれる。自分は、ほとんど未経験者なので、野球経験者と一緒に野球を見てると見る所が違ってるなーと思う所がある。

 

 まず経験者は投打ともにフォームとかそういうので、この打席でバッターが打つかどうか(投手が抑えるかどうか)などを予見している。というより、野球中継の解説もほとんどがそういう事で、基本的には、そういう見方が主流なのだろう。なので、経験者の減少が一昔前にプロ野球の一時的なファン離れを招いたのではないかと個人的には思っている。フォームの崩れがどうだとか、ステップの幅がどうだとか、そういう事が分からないと見所となるポイントが少ないからだ。(もちろん、経験者じゃなくても見てると多少は分かるようになってくるが)

 

 しかし、最近、ファンが増えてきた一因として、一番は球場の整備にあると思うが、それ以外にもセイバー以降、野球において扱う数値が増えて、未経験者にも予測がしやすくなったからというのもあるのではないだろうか。それが合ってるかどうかはまた別の問題だが、数値による議論は楽しい人には結構楽しいのだ。

 

 野球において、こうした事が何故起こるのかというと、野球というのは、そもそも個人技に近く、データが多いからだろう。これだけ分かりやすい数値が並ぶ競技も珍しいのではないか。

 

 そしてまた、球やスイングスピードは早いけど、他の部分では静止時間が長いので目視で色々な事が分かりやすいという部分もあるだろう。サッカーやバスケとかと比べると間が長いので、集中して楽しめない部分もあるのだが、その間の部分で色々考えられるので、ある意味、将棋のような感じで自分で考えて楽しめる部分もあるのだ。中継で配球の解説が多いのもそのせいだろう。

 

 あと、間が長いので、飲んだり話したりしながら、見るのにも適している。これと球場観戦の相性が良い。そして、それに加えて、打席ごとに予測して結果が出るという答え合わせが出来るのも面白い所で、こうした事とチャットとか、掲示板、Twitterとかリアルタイム性のあるインターネット環境と相性が良いように思うし。「ながら」で楽しむには良いコンテンツと言えるだろう。もちろん、ハマっていくうちに真剣に見るようになっていくのだが。(ちなみに自分はラジオで楽しむ事が多い。映像で全部見てしまうと流石に費やす時間が多すぎるので)

 

 

 本日のイラスト

 

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