DOMMUNEでヘタウマのことをやっていたので、ヘタウマについて少し書いてみる。
元々、自分は原田治さんのパレットクラブ出身なので、ヘタウマに近い所にいる気はする。ヒロ杉山さんにも習ったし。安西水丸さんにも習っていて、結構、影響を受けている。
とはいえ、近い所にいるだけで自分の絵がヘタウマかどうかというと、そんな事もないんだろうなーとあまり感覚は分かってないかもしれない。ヘタウマ自体、ちょっと世代が上の流行という感じで、何より湯村輝彦さんがイマイチピンと来ない。今見ると物凄い良い絵だが。
しかし、昨日見てて意外だったのは、蛭子さんが横尾忠則の影響を受けていた事だ。見れば、一目瞭然だが、意外とあの辺のガロ系の漫画をちゃんと読んでない。ていうか、初期の蛭子さんの絵もそうだが、今見ると、あの頃のヘタウマの絵が凄く良く見えるので、これは再ブーム来そうだなというか、もう来てるから番組やってるのか。
また、ヘタウマといえば、なんと言っても、アール・ポップの谷川晃一さんの事を置いて他にはない。
これとか、最高としか言いようがない。ちなみに谷川晃一さんは評論の方でも有名で、多分わざとこういう絵を描いてるんじゃないかと思うが、わざとというと、また違うような気もするが、その辺については前にnoteで書いた。
という時点で自分はヘタウマが好きなのだとは思うが、自分では気を抜くと普通に描いてしまうので、あんまりヘタウマの素養はないんじゃないかとも思う。
また、見る方としても、意外と原田治さんとか和田誠さんぐらいカッチリしてる方が好きだし。ロスコやニューマンが好きなのもカッチリしてる所なのかもしれない。ただ、こうやって好きなものを並べてみると、表現主義とヘタウマの関わりというのは、結構あるんだろうなーという事を体感的には思う。
あと、ヘタウマの良いところは誰にでも参入しやすそうな所だとして、悪いところは人気が無いと単にヘタとしか言われない所な気もしている。
本日のイラスト
昔描いた奴。パレットクラブに通ってた頃。
本日の4コマ