本日もジョギング。
日本シリーズとか、紅白の答え合わせとか色々あるけど、ジャンプについてのメモがたまってるので、新連載の「アヤシモン」の感想をアップしてみる。今日までジャンプラで試し読み出来るらしい(遅い)。(追記:リンク変えました。普通に1話試し読みできるようになってた)
今のジャンプは意外と過去のヒットの方程式を踏襲していないと前に書いた気がするが、この漫画はかなりヒット漫画の方程式を踏襲している。予想通りだが、予想外なのは、メタ的に主人公が「漫画」に言及していて、かなり意図的にやっている所だ。そこが肝か?
とはいえ、そこは個人的にはあまり好きでは無い所だが、作品に力量はあって、十二分に面白い。普通に新たなヒット漫画が誕生するのではないか。読んだ感じ、まず10週打ち切りはないなと思った(今の中堅層厚いので分からないけど)。
少年漫画のヒットの方程式は、鬼滅以降、東リベもヒットしている事から、またかなり車田メソッドに戻っているんじゃないかと思うのだが、今のジャンプの中堅層は意外とそれが薄い。まあ、単にジャンプはバトル漫画が多すぎて、ワンピ、ヒロアカ、ブラクロなどの看板作品とかぶるせいじゃないかと思うが しかし、看板作品はどれも終わりが近そうな所で、読者としては、そろそろ次の看板が欲しい気はしている。
そこでパッと思いつくのは「アンデラ」と「マッシュル」だが、「アンデラ」は変則であって、むしろマンキン、ワートリの系譜に見えなくもないところで「アヤシモン」がそこを埋めてくるのではないか。巻頭の扉絵を見る限り、そんな感じがした。
「マッシュル」も今の連載陣の中では珍しくヒット漫画の方程式を踏襲しているように見える。というか、主人公の設定も一緒だし。「アヤシモン」の直接のライバルは「あやかし」ではなく「マッシュル」だったのか!?という感じではある。いや、テイストは違うが。
と思ってたら、おあつらえむきに今号の「マッシュル」の掲載順が一番最後で、これはかなり意図的な感じがした。マッシュルがそんなに人気ないとも思えんし。ちょっと煽るような掲載順ではないか(ただ、今の連載陣、まあまあ人気作ばっかなのでホントに停滞してるのかもしれない)。
ちなみに車田メソッドとは色々あるのだが、一番重要なのは美形の凄い奴ら(主に5人)がチームを組んで何らかの組織と対決して勝っていくという構成である。まあ、主人公と脇の冴えない頑張る奴は美形じゃないケースもあるのだが、セカンドとサードはまず美形である(ゾロとサンジみたいな)。アヤシモンもそうなってきたら、あ、車田メソッド入ったなって感じになるだろう。流石にベタすぎて、そこは外す可能性もあるが(マッシュルも主人公が強すぎて、若干そこが外れてる感があるし。全部読んでないけど)。
もう一つ思ったのは、時代が現代じゃない事だ。鬼滅が大正、東リベがメインは12年前と大ヒット作が現代じゃない所を舞台にしてる所から、わざと現代を外した舞台設定にしてきた気がしないでもない。まあ、単にチェーンソーマンの影響な気もするが、それはそれとしてもヒット作品だし。今の時代、現代じゃない方がやりやすいのかもしれない。
というわけで、新連載は完全に当てにきてる感があり、思ったより王道なのであるが、そういうヒット構成みたいなものが今の時代にどう転ぶのかは結構楽しみではある。もちろん、一番は作品がどうやって独自のものを出してくるのかにあるし。作品が面白ければ一番なのだが(メタ的な入り方がこの作品の独自性な気もする)。