レビューとメモ

見た展示や動画などの一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

ジャンプの流れ(ざっくりと)

 「ヒーローとヴィラン」というヒロアカと鬼滅の文章を書く為に考えてる事を小出しにアップ中(大体、土曜日の予定)

 

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 ワンピースのあとは、ひと昔前にワンピースと3本柱と言われた「NARUTO」と「ブリーチ」について書く。ただし、ここでは流れだけ、さくっと。

 


 NARUTOとブリーチもワンピースの「海賊」同様、「忍」と「死神」という、どちらかというとダークヒーロー寄りな影に生きる存在を主人公に据えている。ただし、「忍」も「(ブリーチ世界の)死神」も組織的に動いていて、実態的には警察権力に近い。ここが海軍を敵とするワンピースとの明確な違いと言えるだろう。真逆と言っても良いかもしれない。

 


 この時代のハンタやマンキンもどちらかといえば、ハンターやシャーマンのような影のある題材だったことから、影があるのは時代の特徴と捉えても良いかもしれない。これはその前の時代のドラゴンボールが強すぎたので、それに対した主題が好まれたのではないか。

 

 

 ちなみにドラゴンボールの初期は武道であるとして、その前のキン肉マンはプロレス、リンかけはボクシングとかつてのジャンプバトル漫画の柱はスポーツ的である。

 

 ここから、実は悟空も宇宙人となり、同時代の聖闘士星矢が神話的な題材であった事などから、だんだん題材が浮世離れしていったと見ても良いだろう。このへんは、リンかけの途中から萌芽があるが。

 

 また、後期ドラゴンボールの時代の3本柱の一つ「幽遊白書」の魔族もジャンプダークヒーローの系譜であり、「ハンター×ハンター」は現在のジャンプに多大なる影響を与えている作品なので、また後で詳細を書くかも。ブラックエンジェルス、ゴッドサイダージョジョの考察などもあっても良いのかもしれない。

 


 全体的な流れを言うと、ワンピースがドラゴンボール以降のスタンダードとして存在し、その対抗軸として、警察権力側の話、あるいは、よりダークヒーロー的な造形のバトルものでジャンプが成り立っていると言っても良いだろう。(但し、現在人気のSAKAMOTO DAYSは意外とワンピース側なのではないかと思わなくもない。このへんも後で書くかも)

 

 

 これを前提に、この文章の主題である「ヒロアカ」と「鬼滅」を考えてみる。

 


 「ヒロアカ」はそのタイトル通り、王道の「ヒーロー」を主役に据えている。「鬼滅」の鬼殺隊はやや影のある面々ではあるが、こちらも明確に警察に近い存在で共通項がある。つまり、味方側はかなり分かりやすいヒーロー像であり、主人公の正義にあまり疑いがない。もちろん、話自体は複雑で敵に行動の理由をつけることにより善悪の価値を単純にしていない面もあるが、そこがこの両作品のポイントであろう。

 


 これは基本的に後期「NARUTO」に近い構成かもしれない。ナルト後半の相対化された善悪の価値観と「憎しみを持つ存在をどのように救うのか?」というテーマは、かなりヒロアカや鬼滅のテーマに近いような気がする。但し、現在の段階で言えば、ヒロアカも、そして、鬼滅は特にそうだが「救えない悪は倒すしかない」という武力行使を明確に描いていて迷いが薄く、勢力もくっきり二分化され、対立が分かりやすいのが特徴だろう。

 


 ヒロアカと鬼滅は、そもそも「絶対的な巨悪(大ボス)が社会を崩壊させるレベルではない(戦争を起こすわけではない)までも幅を利かせており、それを主人公が倒そうとする」スケール感も割と似ている。この辺も戦争というよりは事件、軍隊というよりは警察的である。チェーンソーマンもそうかもしれない。

 


 このようにヒロアカと鬼滅には共通点があり、交互に読んで思ったのは、ヒロアカ→鬼滅→ヒロアカという流れがあるのではないかという事だ。今後、鬼滅終了を経て、ヒロアカがどういう決着をつけるかは個人的には、かなり楽しみな所である。

 


 と、話の骨子はこんな感じだが、ヒロアカは解放戦線が出てきてから、若干、話が複雑化し、話も終わってないので、最終的にどうなるかは読んでみないと分からないといった所でもある。この文章もそういった展開の想像を元に書いているので、最終的には終わってから、ちゃんと書くが、一応、話のまとまりとしてはこんな感じで。

 


 多分、次はジャンプの最新系ということでサカモトについて書くかも(違うかも)。