レビューとメモ

見た展示や動画などの一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

ヒロアカの雑感


 そろそろ本題のヒロアカについて、もう少し書く。

 


 ヒロアカの特徴は言うまでもなく、「敵(ヴィラン)」も成長する所にある。いわば、ヒロアカは主人公と同じくメンターによって鍛えられた若いヴィランヴィランの王になっていくまでのストーリーでもあるが、同じ話を二視点で描くことにより、能力そのものの功罪を善悪両面から描き出してるのがヒロアカの巧い所だろう。

 


 では、過去のケースにおいて、こうしたヒーローと共に成長した敵が最後の最強の敵となるケースにはどのようなものがあるだろうか?後で詳細に考えていくが、ここではパッと思いついた範囲で感想を書いておきたい。

 


 まず何と言っても、最初出てきた登場人物が最後の敵となると言えば、「デビルマン」である。デビルマンは日本では意外と少ない純粋なヒーローものとも言えるデザインで、雰囲気的にもヒロアカに近い所がある。

 


 もちろん話の内容は全然違って、そもそもデビルマンは最後の敵が誰かは最初の段階では全く分からないわけであるが、結果的な落とし方としてはヒロアカはデビルマンの構成にちょっと似ている気がしないでもない。もっともテイスト的に、デビルマンほど悲惨な展開にならないとは思うが。

 


 では、「共に成長」の方はどうであろうか。ここでパッと思いつくのは最初に話で出した「リングにかけろ」である。竜児と剣崎は共に成長し、最後、戦って終わるわけだが、構成としてはこれが最も近いだろう。

 


 ただし、明確に違うのは、竜児と剣崎は途中、共に戦った仲間であり、友として最高の敵に恵まれた幸運を描いたところにあるだろう。まあ、ヒロアカの落とし所がそれになる可能性もゼロではないが、今の展開から考えて、最強同士で戦えてこれ以上ない感情だ!みたいな話にはならんだろうと思うが、同じジャンプだし。無い話ではないのかもしれない。

 


 あとはパッと思いつかなかったので、思いついたら書く。アムロとシャアはどうなのか?まあ、シャアも成長したと言えばしたけど、シャアは最初から出来上がってるからな。というような諸々。