使い勝手が良い
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ずっとmacを使っているのだけど、macにペン型のものがなく、windowsタブレットが欲しくなり購入したのでレビューなど。買ってから、大体一ヶ月ぐらいの使用感です。個人の感想なので、あんまり当てにならないかもしれないけど、メモ的に。
・使用用途
主な使用用途は、お絵描きとメモ、プレゼン用で、今の所、CLIP STUDIO(クリスタ)6:ONE NOTE 1:Adobe photoshop CC(フォトショ)1:illustrator CC(イラレ)1:その他1ぐらい。ほぼ、お絵描きメイン。
・お絵描き
絵は普通に描ける。
初期設定だと、かなりペンがゆるいけど、クリスタのタッチ対応が素晴らしく、思いの外、快適というか、結構、衝撃的な使い勝手の良さだった。ただ、最近、暑さのせいか、低スペック機のせいか、たまに誤動作があり、その辺がちょっと不安定感はある。
描画スピードもデスクより落ちるかも。体感的には、描画時間が1.2倍ぐらいかかる感じがする。これはペンの問題もあるけど、ディスプレイの問題も大きいので、ペンが良くても時間はかかるかもしれない。ただ、出先で描ける事を考えると、これで十二分というスペックは感じる。
・ペン
ペンはワコムAESという電池式のやつ。かなりゆるい感じで安定感には欠ける。ただ、全然描けないということはなく、それなりには描けた。
一応、描いた絵を貼っておきます。
途中、MacBook Proに変えて、cintiq(液タブ)も使ってるけど、最終的なところでも、かなりwinタブの方を使ってるので、このぐらいの絵ならフィニッシュまで描けると思う。
・CPUとメモリ
買ったのは、CPUがCOREm3、メモリ4GBで一番グレードの下の奴。
思いの外、良かったので、もっと上のグレードでも良かったのかなとも思ったけど、そもそも、お絵描き専用機と化すなら、ペン性能が試用で抜群に良かった東芝のRZ82を買うのもアリだったかなと思わなくもない。というか、かなり迷った末に総合的なバランスでHP eliteにしたけど、絵を描く事のみ考えるなら、HP eliteが良い機種かどうかはわからない。ワコムAESは気になる人は気になると思う。
ちなみに、上の絵は、72dpiながら、A0強のサイズで描いていて、元のサイズが64.3MB程度ある。このぐらいだと描いててストレスを感じる事もなかったので、ある程度のお絵描き用ならスペック的にも問題なく描けると思う。もちろん、もうちょっとスペックがあった方が良いとは思うけど、無くてもそれなりにいけそうというか、今のところ、固まる事もなく、そんなに不満はない。
・ディスプレイ
12インチは、重さとトレードで考えると、この大きさが限界かなって感じのギリギリのラインかと。比率が3:2だそうで、縦置きにしても割と絵が描けるのは良い感じ。ただ、サイズの限界はどうしても感じるところはあって、外部ディスプレイが無いとフィニッシュワークまではちょっとキツい部分はある。
・クリスタ
クリスタは本当に素晴らしい。拡大縮小、回転、位置移動など、かなり体感的に描ける。タッチ版だと戻るボタンが大きめなのも良い。タッチ版のUIに慣れるとcintiqの方がだるくなる部分もあるというか、どうしても画面を触ってしまうようになったり、そのぐらい今まで慣れていたものすら吹き飛ばす快適さがある。上の絵は手ぶれ補正20ぐらいで作業。0だと辛いかも。
・フォトショCC
フォトショは低スペック機のせいか、最初タッチ対応の設定がいまいちで誤作動を起こしストレスがあったけど、その後、設定を変えたら使えるようになって、問題なく使えるように。
フォトショが使えるので、ある程度のイラスト(似顔絵とか)なら完成までこの機体で出来る。動作的にも問題なく、普通に描ける。ただ、レイヤー効果とかをそんなに使ってないので、それを多用した場合は不明。あと、どうしてもディスプレイの限界があって、最終的に一度デスクで見た方が無難ではある。
ちなみに位置移動はクリスタが一本指で出来るのに対して、こちらは二本指でやるので、マックの感圧パッドが念頭にあるのかなという感じもあり。タッチ版は、クリスタ程、快適ではないけど、慣れれば、それなりに使える。ペンは、こちらはかなりブレるので、細かい塗りなんかはクリスタの方が良いのかなーと(色やブラシの問題はあるけど)。
・イラレCC
イラレは基本イラストを描くよりDTPに使うのだけど、タッチ版はフォントパネルの出し方などがよくわからず、ほとんど使えない感じ。ただ、イラレはタッチ版のオフの仕方が最初に表示されるので、すぐ元のUIに戻れるようになってて、いつものUIに戻した。
というより、そもそもこちらは機体にフォントを入れてないので、DTP機としては、ほとんど使えないのだけど、それでもフォントを無視しながら、出先で版下作りとかが出来るようになったので、結構、便利。今の所そんなに落ちる事も無く、ポストカードサイズの原稿なら普通に最後まで作れた。一応、そちらの画像も貼ってみます。
まあ、画像配置して、文字打っただけだけど。このぐらいなら4GBモデルでも余裕でした。
・保護フィルム
保護フィルムはミヤビックスの傷修復のものを購入。しかし、これは、お絵描き用には微妙かも。プレゼン用も考えると傷が目立たないのが良いなーと思ったので、その意味での良さはあるけど、かなりキュッキュキュッキュして、手が滑らなくなる時がある。ただ、その分、ペンも滑らなくて良くなった面もあるけど、タッチの効きも悪くなって、かなり手が疲れる感じもあったり、微妙な所。
とはいえ、保護フィルム無しでお絵描きしまくるのは、ちょっと怖いので、次はノングレアのものが良いのかなと思いつつ、ひとまずはそのままで。あ、貼るのも結構大変でした。
・cintiqとの比較
当たり前ながら、cintiqの方が圧倒的に描ける。ペンの安定性は比較にならないレベル。cintiqに慣れてる人はワコムAESだと、ちょっと辛いかもしれない。自分は普段intuosを使ってる(デザインだとintuosの方が操作しやすく、面倒なので絵でもそのまま使ってしまう事が多い)ので、その比較だと良し悪しあるかなと。
ただ、タブレット自体が軽いかどうかっていうのは意外と描く行為に関係があり、winタブの方が感覚的には便利な部分も多いかもしれない。ていうか、タッチ操作がそもそも、ものすごく便利。cintiq touchが、ちょっと欲しくなった。
・重さ
重さはタブレットとしては、そこそこ重いんじゃないかと。トラベルキーボードをつけて、1.2kgだそうなので、トータルではそれなりに軽いのかなと思うけど。
メインで使ってるMacBook Pro(13インチRetina)の方は、あまり持ち歩いてないので、サイズ的にも重さ的にも個人的に持ち運ぶ気になる限界という感じ。データの少ないサブ機の安心感もあり、結構、こちらは頻繁に持ち歩いている。
ただ、タブレットのみをディスプレイとして置いて使ってると、ちょっと触っただけですぐ動いたり、見た目よりかなり軽く、そんなにずっしりはしていない。持ちながら描くのも長時間じゃなければ、問題なく出来る。長時間だと意外と後から疲れるけど。ていうか、今の時期、重さより暑さの方がつらいかな。
・2 in 1
HP eliteの宣伝で売りにしてる「3 in 1」(無線により、タブレット、ノート、デスクPCとして使用)というのは、オプションを買ってないので分からないけど、モニターの小ささは気になるので、あれば便利な気はする(デスクPCあるので買わないけど)。高スペック機なら、3 in1にして一台で十分いけそうな感じ。
ただ、スペックの問題もあるかもしれないけど、機体の安定性が通常のノートPCより安定してない気がするので、その辺は気になる。というか、2 in1自体、触るの初めてだけど、PCより、かなりスマホに近い感じの挙動で、たまに変な固まり方などがある。多分、この辺が2 in1の課題なのかなという気はする。
ただ、タブレットモードによるペン機能は便利すぎて、何かにつけて、Onenoteにメモを取るようになったり、この辺、かなりPCと使用用途が変わってくる感じはある。特にタッチパネルは、だんだん無きゃ困るレベルになるかも。もはやPCよりスマホの方が慣れてるし。
・windows 10
久々のwindowsだったけど、2 in 1仕様のOSなんだなーというのを理解して、ちょっと感動した。
キーボードの着脱でタブレットモードとデスク?モードに瞬時に変わるのも意外と便利。ほとんどタブレットモードしか使わないけど、タブレットモードだと、たまにキーボードが効きづらい時があり、キーボードを頻繁に使うときはデスク用にした方が良さそう。
とはいえ、デスクで使うには使いづらいOSなんじゃないかとも思うところはあり、あくまでタッチ用のOSと云う感じ。タッチパネルで使うと、なんて素晴らしいUIなんだ!と思う。iPadよりも全然良い。でも、初期設定だとドキュメントの場所が良く分からないのは何で?とか、慣れてないので、その辺で引っかかる所はいっぱいある。逆説的に、macのファインダーは優秀な気がした。
・トラベルキーボード
キーボードは、かなり打ちやすい。感圧パッドもまあまあ。
とはいえ、タブレットのみで使う事がほとんどでキーボードはあまり使わないのだけど、マグネット式なので着脱は非常に楽。ただ、取ると邪魔になるので、その辺はネック。
・キックスタンド
超便利。買った理由の一つ。デザインも好きだし。イベントなどのディスプレイにも使いやすい。
・ペンホルダー
すぐ切れた。二個ついてきたけど、両方切れた。仕方ないので、ホチキスで留めて使ってるけど、そもそも機体から出っ張るので見栄えもよくなく、ペンの収納はちょっと考えるところかも。結局、無くさないように付属のストラップ紐でペンをくくりつけたりしてるけど、紐がついてるとダサい上にちょっと不便。
・指紋認証
便利だけど、かなり通りにくい。通ったら嬉しいようなレベル。最近ちょっと慣れてきたのか、通る事が多くなってきたけど。スリープのたびにログインするので、これが通らないと、結構、使いづらいと思う時はある。
・機体の質感
これは触ってみたwindowsタブレットの中では一番よくて、これが買った一番の決め手かも。
一見して頑丈そうだし。デザイン的にも、なかなか良い。ただ、画面横にインテルのシールが貼ってあるのは(保護フィルム的にも)ちょっと邪魔。
・ファンレス
これも買った理由の一つ。音は静かで外で使う時、気にならなくて良い。
ただ、座椅子で抱えて使うことが多いので、暑い時は使う気にならないレベルで暑い。いや、ノートPCなんてファンがあっても暑いし。そもそも暑い中で使わない方が良いんだろうけど、夏はちょっと外では使えないと思う。暑いと誤動作が増える感もある。
・総合評価
ずっとmac畑で、2 in 1を使ったことがなかったので、一概には言えないけど、自分の想像から言って、ほとんど不満のない機体だった。かなり満足というか、買った後に、今後は、これの高スペック機一台にしても良いのかなーと思わなくもない程。まあ、フォントを筆頭に今までのデータの蓄積があるので、なかなかそうもいかないんだけど。あと、Time Machineが超便利でmacから離れられないというのもあるけど、最初からwinユーザーの人は、これ一台でも良いのかも。
ていうか、多分、ペン付き高性能2in1自体、未来で、あと、ペンを含む動作の安定性さえ増せば完璧なのかなと思う。逆に言うと、もうちょっと進化の余地はあると思うけど、重さ的にも機能的にも、そろそろ、かなり完成されてる域ではないかと。とりあえず、あとは壊れない事と使ってるうちに動作が重くならない事を祈るのみです。