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流石のクオリティ ☆☆
ご近所の館林美術館にシャガールの版画を見に行った。
そんなに期待してなかったので、用事のついでにちょいちょいっと行く予定だったけど、結構、ガッツリ見てしまい、流石の出来だった。
版画とはいえ、流石の巨匠の作で、自由度の高さを感じさせる描線と、プリントでは全く再現され得ない鮮やかな色彩に、いたく感動した。
内容は、館林美術館と群馬県立近代美術館の所蔵する版画をずらりと並べた展覧会で、点数も多く、充実の内容といえば、充実の内容だし。本画が無いので物足りないといえば、物足りないものだ。
全体的には、バルビエ×ラブルールの流れに似た軽くて見応えのある展覧会といった作りで、前後期で展示替えもあるらしいが、500円で安いので、両方見てもコストパフォーマンスも良い感じ(ご近所で交通費かからなければだけど。。。)
シャガールに関しては、青森県立美術館でかなりガッツリした展覧会を見た気がするが、記憶にあるのが舞台衣装と舞台背景のどでかい絵ぐらいで、あとはどういう感想だったかサッパリ覚えてない。しかし、今回見たら、強く影響を受けそうな作風だなと思った。(もっとも、その時は自分の中で歴代ナンバーワンの展覧会「AtoZ展」のついでだったので、そのせいで印象が薄いのもあるかもしれないが)
もともと、作家自体に関しては、周りに好きな人もいて、結構、意識してる作家だったりする部分はあるが、なんというか「自由度」みたいな事を考える時に参考になる作家だなーと思う。
版画というのも、イラストレーション的で(というか、イラストレーションなので)、むしろ、見て分かりやすく楽しい部分もあったかも。こういう方が個人的好みには合致してたのかもしれない(そういえば、若き日にゴヤの版画見て、強く影響を受けた事を思い出した)。
また、版画の出来は、シリーズによって、出来の差が激しく、そのあたりも面白かった。何が良い絵で、何が悪いのか?そういう事も考えながら見ると面白い。
やはり、歴史的巨匠の作品はナンダカンダ言っても、凄いなと思わされた展覧会だった。いや、ダメな版画シリーズだけだったら、ダメなんだろうけど。。。