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レビューとメモ

グンマー(館林中心。たまに栃木)でイラストレーター(というか、デザイナー)を細々とやってる永本の一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

永野護「ファイブスター物語」

マンガ

 

 

ファイブスター物語 (1) (ニュータイプ100%コミックス)

ファイブスター物語 (1) (ニュータイプ100%コミックス)

 

 

 

 かなり特異な作品  ☆☆☆☆

 

 

 月刊ニュータイプの看板作品で、もうかなり昔からやっているにも関わらず、根強いファンがついてる人気作。

 

 

 自分も子どもの頃から読んでいるが、この作品は、あらゆるマンガの中でも別格と言って良い特異な位置づけの作品として読んでいる。

 

 

 まず、ニュータイプ連載という事で版形が若干ちがうという違和感もあるのだが、それにも増して、内容的になんか「マンガを読んでいる」という感覚とちょっと違うものがあり、そこに異質感がある。

 

 

 とにかく、形式としては、ひとまずマンガなのだが、やりたい事は「マンガを読ませること」ではなくて、「ある世界観(思想・哲学)を伝える事」であって、それ故、読感が他のマンガとはまるで異なるものとなり、設定集なども、かなり充実したものとなっている。

 

 

 これは、もともとアニメの人気というものがアニメそのものより、キャラクターや設定資料にかなり寄っている所がある事にも由来すると思うのだが、しかし、この作品に関しては、そのすべてを作者が一人で描いている為に、その部分が特に貫徹されており、それ故、一個のアート作品のようにも映る。

 

 

 ひとまず言えるのは、この作品を読んで思うのは、これは真にオリジナルな創作であろうという事であり、それ故、オンリーワンな作品であり続けたが、流石に連載も長引いた昨今は、というか、十数年前ぐらいからだと思うが、フォロワーと思しき創作も数多く見られ、その影響力が見てとれるレベルで取り上げられる作品にはなったのだろう。

 

 

 たぶんこの作品が完結する事は、おそらく無いのだろうが、今を持って、斬新で古さを感じない面白い連載が続いており、永く続く事を切に願う一作である。