レビューとメモ

見た展示や動画などの一言レビューとかメモとか覚え書きのようなものです。

日記


 本日もジョギング。台風のせいかちょっと調子悪いなって感じだったが、走ってみれば、案の定それなりに。ロングはやめて通常のコースにしたが、上りがキツく感じたのでちょうど良かったかも。天気が意外と良く、割と人も出てたし。交通量も多かった感じ。まあまあ暑かったし。汗はかいたが、シャワーを浴びるともう冷たくて、そろそろお湯を使わないとなーという感じで秋を感じた。

 


 昨日終わった「初恋の悪魔」の余韻が未だに続いている。端的に言って、凄かった。序盤イマイチかなと思ったが、終わってみれば、カルテットの次ぐらいに好きな作品になったのではないか。とにかく何が起こってるのかここまで読めない話は久々であった。ツインピークスエヴァの系譜のような気もするが、それらとも違って美しい終わり方であった。とはいえ、分からない事も多いので、終わったあともボーッとTwitterとか見ながら一時間ぐらいどういう事だったのか考えてしまったが。しかし、もう最終回。考えても答えは出ないので多重人格が現実にどういう風に起こるのかとか無駄に調べてしまったり。幾つか思う所はあったが特に書く必要も気力もなく、そういった事も単に忘れていくのだろう。まあ、そういう忘却すらテーマだったからな。凄いよく出来てるな。低視聴率だったらしいが、評判次第でまた火が付く可能性もゼロではないと思うし。映画とかもやって欲しいようなそうでもないような。エポックメイキングな作品は大体リアルタイムでは低視聴率と相場が決まっているが、まあ、この作品に関してはそこまで行くにはちょっとキャッチーさが足りないか。しかし、こういう系統の作品は視聴率が悪くても売り上げが良いという事は全然ありえるし。これだけ出来が良ければ、関連の売り上げは他より良くなりそう気がしないでもない。特にhuluの加入者は増えるのではないか(ていうか、入ろうか考え中。ハイローもあるっぽいし)

 


 野球もいよいよ大詰め。試合が少なくて寂しいが、パリーグが熱いので、今後どうなっていくのか。セリーグは大体Aクラスも決まったなと思ってたら、巨人が連敗で分からなくなってきた。まあ、3位に滑り込んでも、どのチームも強くないのでは?感があるが、今のヤクルトもそんな感じだし。横浜もそんな感じだし。セリーグは3位のチームが日本シリーズ行く可能性もワンチャンあるような気がする。まあ、パリーグも言うほど離れてないから、あるのかもしれないけど。全体的にコロナで訳わからんシーズンだったが、結果、両リーグ順当な成績に落ち着いてる気もするが、開幕前の自分の予想は大幅に外れてるので認知のバイアスが凄いな。予想、難しすぎる。

 

 

部屋の絵を 変えると少し 気が晴れる

 

日記


 本日もジョギング。台風で無理かなと思っていたが、丁度、走る時間に雨が止んでおり問題なく走れた。途中パラパラとは降ったが、ほとんど全く濡れない程度というか、汗の方でビショビショでもっと降って欲しかったぐらいな感じ。空気がジメジメしてまとわりつく感じで少し暑く、そっちの方が気になったかもしれない。走り終えたあとに割と強い雨が降ってきた。走り自体は今週睡眠不足なのでどうかなと思っていたが、特に問題なく。暑い夏を抜けたせいか、ここ数週は少し走りが軽い気がする。そろそろもうちょっとロングで走るべきか。

 


 いろいろ書きたい事はあった気がするが、あまり思い出せないので、とりあえず、先週予告したカフェインレスアイスコーヒーについてメモ的に。


 カフェインレスコーヒーは最近種類が増えたとはいえ、まだまだ少ない。豆は結構あるので、冬場は自分で挽いたりして飲むのだが、アイスコーヒーが意外と難しい。挽いたのは氷を入れて飲むと薄まってしまうので、どうしよう?と思って、作り置きを冷蔵庫で冷やしておいたりもしたけれど、何の事はない。今年ようやく気づいたけど、スーパーでボトルの棚を見ていたら、普通に出来合いのボトルがあるではないか!というわけで、それを使うようになる。

 

d.nestle.jp

 

 これ、スーパーで売ってるが、えらく安い。90円弱ぐらい。コスパで買うがメインではない。そして、もう一個。

 

www.ucc.co.jp

 

 これもたまに買う。これのドリップ版をよく買ってるので、こちらの方が馴染みはある。ただ、こちらは倍の180円ぐらいする。容量は違うけど、何でだ?という感じ。ちなみにこの2つ、ソリュブルコーヒーだと値段が逆転して、UCCの方が安い。それも何でだ。味の差は正直そこまで分からない。ただ、買えるお店に差があるので、ある所で買ってくるという感じ。


 とはいえ、メインはこの2つより喫茶店系のを使ってる。いろいろ買ったが、結局、買いやすさで、ドトールがメインに

 

www.doutor.co.jp

 

 最近、dポイントが溜まりがちな事もあり、ドトールによく行くようになったのだが、ついでに買ってくる。おそらく店で出るものと同じ味である。すごい美味いわけではないが、スーパーの奴よりは美味い。600円弱ぐらいで値段は一気に上がるが、ボトル一本で普通の喫茶店のコーヒー一杯分と考えると特に気にはならない。他、喫茶店系でもっと美味い奴があったりもしたけど、銘柄は覚えてないし。買いやすさでドトールをよく使ってる感じ。他にも色々買いたいが、なかなかボトル買う為だけに喫茶店に入る事も少なく、結局、モールの喫茶店とかで買う事が多い。ただ、アイスコーヒーも飲みすぎてそろそろ飽きてきたが、まあ、夏も終わるので丁度いいか。


 あと、メインが喫茶店系なのは、スーパーのやつはペットボトルだが、喫茶店系のは紙パックなのでゴミ的にもそっちの方が良いというのもある。味も良いし。ていうか、何気にアイスコーヒーを作る為にソリュブルコーヒーも買って試していたのだが、これが意外とイケる感じでホットコーヒーもソリュブル使うようになってきてしまった。味は微妙なので、人間、安きに流れるなという感じもあるが、最近は挽く事もめんどくさくなってきたし。ドリップも微妙。その意味でいくと出来合いでもそれなりに飲めるアイスコーヒーは夏が終わっても飲み続ける可能性が無くもないかもしれない。

 

 

 と、どうでもいい話が長くなってしまったが、思い出したので、もう一個。ジャンププラスにあった「静と弁慶」という漫画が良かった

 

shonenjumpplus.com


 文字が多いので最初はざっと読んだだけだが、何となく絵が良いので振り返って読んでみたら凄い良かった。最後に「ぎなた式」という広告が出てきたので、なるほどこれはこの漫画のスピンオフ的な漫画で宣伝のための読み切りかと思って「ぎなた式」を見たら、全然違った。ただ、クリック先がゼブラックでポイントもあったので、立ち読みしてから、そのまま購入。「ぎなた式」の方は、結構、前の作品だけど、普通のジャンプ漫画という感じで、こちらも面白かった。作者にとって、どちらの路線が良かったのか?ここに至った道のりをちょっと想像してしまったが、結果、「静と弁慶」に至れるなら、それも良いんだろうな。今後が楽しみ。というより、ぎなた式も、うーん、このレベルでも打ち切られるのかーというレベルで面白かったのだが、まあ、広がりない話っぽいから打ち切りじゃなく最初から単行本一巻分という事だったのかもしれない。とはいえ、単行本の最後を見ると思ったよりもスタッフが多くて、うわ!GIGA連載の漫画でもこれだけアシスタントを使ってるのかとちょっと驚いた。あと、単行本一巻というのもこのネット時代、買いやすくて良いのかもしれないとも思った。

 

 といった感じで、とりとめもなく。あと、今週も「初恋の悪魔」がえげつなく面白かった。

 

 

あごニキビ 続けて何故か 2個出来る

 

日記(佐藤忠良展の感想)

 本日もジョギング。走り出した時は陽が差していたが、走ってる時は少し曇っていたらしく快適だった。先週までは走り終わった後、とめどなく汗が流れていた感じだが、今はそうでもなく、身体の疲れも少しラクになった気がする。

 


 時間が空いた時に、お近くの館林美術館でやってる佐藤忠良展にふらっと行ってみたが、意外と面白かった。

 

 佐藤忠良の彫刻は野外のあちこちにあるのだが、割とホワイトキューブに立体が並ぶ様というのは見た事がなかったのかもしれない。というか、立体って何体も並んでるの見ると面白いよな。佐藤忠良展も前に大泉町とかで見たような気がしないでもなかったけど、ほとんどが初見な気がするし。単に置いてある彫刻を見て、佐藤忠良は大泉で見た事があるという記憶になってるだけなのかもしれない。というよりも自分の記憶が捏造されて、佐藤忠良は大泉にいた人だとすら思っていたのだが、実際は宮城生まれで群馬には思ったよりはゆかりも薄く、今回も宮城県美術館の作品が大半だったっぽい。そうだったのか。いや、大泉に野外彫刻があるせいか、この辺にいると佐藤忠良は馴染みのある感じだが、それは自分だけだったのかもしれないが、それもあって、何となく、あちこちの美術館で彫刻を見ると「お!佐藤忠良だ」と思う事が普通になっていたのだ(こないだの川村記念美術館にもあって、お!と思った)。あと、絵本の仕事もあったのだが、それも全然結びついてなくて、「おおきなかぶ」とか描いてたのだが全然知らなかった。そうだったのか。結構、意外。


 しかし、それにしても、こないだのホキ美術館でもちょっと思ったが、今時、リアルな女性のヌード像をまじまじと眺めるのって、どうなんだろう?という事をちょっと思わないでもない。いや、ホキ美術館は監視員がいなかったのでまだ良かったが、今回は女性の監視員がいる前で見てたので、どうなんかなーと思って。あんまり時代と合ってないような気がしないでもないけど。それで意外と欧米では具象が人気ないのかもとか思うが、逆に昔の人は何で女性のヌード像を野外に置こうと思ったのか?もはや意味が分かんないな。いや、男性のヌード像もそうだけど。欧米は何となくギリシア神話キリスト教文化の流れでそうなってたんだろうとか分からなくはないけど。というような事を思いつつ、そういう野外彫刻の話も色々読んだ気がするけど、理由は一つも覚えてない。というわけで、ググったら、小田原のどかの文章が出てきて、「答えは端的にこの国の彫刻教育にある」そうだ。

 

https://artscape.jp/focus/10144852_1635.html


 そうなのか。多分、自分のうっすらした記憶の一つに、あいちトリエンナーレの時の小田原のどかの文章もあったのかもしれないが、まあ、覚えてないという事はまた忘れるのかなとか思いつつ、意外と調べてしまっていたら、この動画に当たったが、視聴可能9/20まででギリギリだった。

 

shirasu.io


 うーん。見る暇あるかな。5時間もあるが(1.5倍速とかで見ると思うけど)買うかちょっと迷う。とりあえず、本の方は買ってみて、ちょっと読んでみているが、とりあえず最初の方は前述のリンク先文章と骨子は同じで、最近の事例も交えて広げたものという感じだ。

 

 と、まさかふらっと入った佐藤忠良展から、ここまで興味が別の方向に行くとは思ってもみなかった。見なきゃ分からんもんだな。


 他、カフェインレスアイスコーヒーの話とかも書こうと思っていたのだが、長くなってしまったので、それは覚えてたらまた後ほど。

 

 

朝起きて あると哀しい あごニキビ

 

日記

 本日もジョギング。久々に日が出ていたが、気温がそんなに高くなくて良い感じ。とはいえ、走り終わるとやたら疲れたが。


 Adoの「新時代」がそこかしこで流れており、頭から離れない。中田ヤスタカにしては良い意味でダサい感じだが、浸透度からいったら、最大のヒットになるのではないか。Perfumeも元々の出自からして、こういう曲の方がやりたかったんじゃないかなとは思ったが、どう思ってるんだろう。


 ワンピースは本誌が最終章で盛り上がる中、フィルムレッドも好調らしく、定期的にジャンプ漫画が世の中の話題を提供してる感じで、これは好調期と言えるのではないか。ヒロアカも6期がかなり良い感じそうだけど、これもどこまで盛り上がるか。あとは、スパイファミリーも順当に人気が出てるし。チェンソーマンのアニメもそろそろっぽいので、当分、話題は尽きないだろう。


 ワートリの新刊を買ったが、これがまた地味な内容でこれを週間本誌でやってたら、どうなってたかなーと想像してしまった。いや、内容は面白いけど、ファン向けな感じなので掲載順どの辺になっただろうなーとか。


 ジャンプ本誌も単行本売り上げがイマイチの作品が多く、暗黒期と一部では言われているが、ワートリ、チェンソーマンと移籍して、ジャンプ+勢もあるのだから、その割には充分なラインナップと言えなくもないのかもしれない。というより、新連載の中で、あかね噺が人気作となったし。新連載も順当に入れ替わる中、ロボコ、マッシュル、アンデラと生き残った中堅がすべからくアニメ化決定したので、それなりに息を吹き返した感もあるだろう。というより、ワンピースのワノ国編が終わって風通しが良くなった方が大きいかもしれないが。


 個人的にも、最近は全体的に楽しめてて良いのかなと。今の感じだと夜桜がちょっと長期化しているが、当面は生き残りそうなので、そのうちアニメ化するのかなという感じも。まあ、個人的には、下手に長期連載がずるずる引き伸ばされるよりは新連載が代謝してる方が楽しいんじゃないかと思うが、雑誌の売り上げという点では長期連載が何本もあった方が良いんだろうし。意外とブラクロとヒロアカもまだ長そうなんかなという感じで、ドクターストーンが抜けた時の物足りなさは既に解消した感じはあるのかな。という中で、次から新連載。個人的には、ルリドラゴン早く戻ってきてくれー!という感じだが、今度の新連載の読み切りは、ちょっとうる星やつらみたいな感じだったが、読み切りの評判を見る限り、生き残りそうな気もするので、どうなるか。楽しみだな。

 

↓自分の漫画、3話までアップしてエントリー完了したので、よかったら

 

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初恋の 悪魔の先が 読めなすぎ

 

格闘マンガの変遷に関するメモ

 

 前回、羅列したヒーローものの中に「タイガーマスク」が無かったなとふと思い出した。というわけで、前回の記事にひっそり後から入れておいたのだが、ついでなので今回は格闘マンガについて書く。メモ的に。


 ジャンプの初期バトル漫画の「リンかけ」「キン肉マン」が格闘技モデルというのは書いたが、その前段には「タイガーマスク」がある。というように、格闘技とヒーローものには一定の相関があるように思う。「ドラゴンボール」も最初の頃は武道がモチーフだし。「北斗の拳」も拳法をめぐる話ではある。


 とはいえ、格闘マンガと言って、すぐに思いつく代名詞は「グラップラー刃牙 」(1991年)となるはずだ。皮肉にも、90年代に入って、格闘技が総合格闘技の世界に入ってから、「バトルもの」と「格闘もの」が明確に袂を分かったように思う。これは総合のレベルが上がった結果、意外と異種格闘技戦みたいなものが成り立たなくて、競技としてリアルになったからという理由もあるだろう。あと、「バスタード」や「ダイの大冒険」のように剣と魔法の世界が少年漫画の世界に浸透していったのも逆の面からの一要因かもしれない。


 ここで少し格闘漫画の類型を見てみる。格闘漫画は大まかに「プロレス型」「競技型」「立ち技型」に分かれるのではないか。それぞれの代表作は「タイガーマスク」「あしたのジョー」「空手バカ一代」と全て梶原一騎の作品になると言っても過言ではない。「プロレス型」はタイガーマスク(現実の方も含む)に代表されるようにヒーローの類型を使っているが、「競技型」はリアルな競技として描かれてるのが特徴だ。これが総合の世界になると「修羅の門」や「グラップラー刃牙」のように漫画的な大仰さもありつつ、競技型の体裁を保つものが主流になっていくように感じる。


 「立ち技型」は大まかに空手と拳法に分かれ、拳法の方はブルース・リージャッキー・チェンの映画の影響の方が大きいだろうが、ちなみに90年代前後は「コータローまかりとおる!」「鉄拳チンミ」「拳児」など拳法系のマンガも結構、流行っていた記憶がある。この辺りは、相撲漫画もまあまあ多かった記憶があるので、ある種、格闘マンガブームだったのかもしれない。


 その頃、現実の世界も若干、格闘技が流行りつつあった記憶がある。プロレスも90年代初期あたりは全日もストロングスタイルで、ちょっと総合格闘技っぽくなっていた面もあったような。一応、スタン・ハンセンとかはヒールっぽい流れなのかもしれないが、三沢と戦ってた頃には、もはや全くと言って良いほど、ヒール感は無かったかもしれない。少なくとも、自分はそう見ていた。新日はライガーが出てきたり、ちょっとまだヒーローっぽい装いがあったのかなとは思うが。


 ジャンプに関して言うと、「闘え!拉麺男」「北斗の拳」と拳法ものに一定の需要がある事を示したのちに初期「ドラゴンボール」の武道も、その類型から始まってるのではないか。北斗神拳は表現的にはペガサス流星拳などに受け継がれてるような気はするが、ドラゴンボールが作中で表現を諸々アップデートして、かめはめ波超サイヤ人に至り、そのあとの「幽遊白書」になるとドラゴンボール的な方向を受け継いでいるのだろう(急に主人公の非人間の出自が明かされてパワーアップの根拠にするような)。そして、そこから「ジョジョ」のスタンドを経て、「ONE PIECE」や「HUNTER×HUNTER」のような異能バトルに至るのが流れか。ヒロアカもこの流れを継承しているが、鬼滅は先祖帰りして、車田的なバトル描写に近くなっている気はしないでもない。まあ、これも「るろうに剣心」や「ブリーチ」のような剣術物の流れの方が強いのかもしれないが、それも元を辿れば「風魔の小次郎」に当たるからな。


 90年代の直前1987年開始の「修羅の門 」は正に空手、拳法の立ち技から総合格闘技へ至る展開をやっているが、途中、メジャーなボクシングを挟むところで、ぎりぎりリアル寄りの範疇でボクシングを異種格闘技的に取り入れている。これを見ると、ボクシングも立ち技なので立ち技の類型に入りそうな気がするが、現実の世界では、ほとんどボクサーは総合のリングに上がってこなかったし。相撲もそうで、曙とかはいたけど、現役が他で出ることはなく、その強さの神秘性が保たれ、ボクシング最強説とか、相撲最強説とかも、よく言われていた記憶がある。


 ボクシング自体、意外とヒーローもののモチーフにはならなかった気もしていて、パッと考えると、島本和彦の「仮面ボクサー」(1988)はあるけれど、一応、あれもギャグ的だし。ヒーローものとは言い難いところではある。言うまでもなく、その後、ボクシングは「はじめの一歩」が大ヒットを飛ばし、やはり、ボクシングは、メジャー競技すぎるので、その競技性の範疇での物語の方がリアリティがあるのではないか。「リンかけ」のようにボクシングの範疇でバトルものをやる体裁というのはあるにせよ(これはのちに「テニスの王子様」で似たような事をやっている方法と言えるだろうが、ボクシングで再びやると「リンかけ」では?と言われてしまうとは思う)


 というように格闘マンガは時代性があるというか、現実の格闘技とリンクしてるので、結構、語るのが難しい。とりあえず薄い知識で思い出すと現実の日本の総合格闘技の歴史で重要なのはこのへんか。


 UWF 1984
 シュート 1989
 リングス 1991
 パンクラス 1993
 K-1 1993
 PRIDE 1997


 ちなみにシュートは初代タイガーマスク佐山聡によるもので、プロレスから続く流れが連綿として感じられる。こうして振り返ると、90年代は総合格闘技の黎明期、総合が本格に流行ったのはプライドが本格化した0年代以降みたいな感じか。


 0年代以降のバトル漫画は結構この流行の影響を受けているのではないかと思われる。具体的に何処というのは、パッと思いつかないけど、まず現実の喧嘩にしてしまうと結局、総合が強いみたいな話になってしまうので、単純な殴り合いが難しくなったように感じる。多分、マーシャルアーツをやってる主人公やその味方が増えているのではないか。そして、この頃にはゲーム経由のファンタジーバトル要素も加わって、ドラゴンボールの時代と比べても、現実の修行とかを無視した異能バトルが主流になっていくのだろう。こうしてバトルものが格闘技からかけ離れ、逆に昔のアメリカンヒーロー(スーパーマンとか)が近づいた部分はあるように思う。「リンかけ」や「キン肉マン」「北斗の拳」から、ぎりぎり「聖闘士星矢」ぐらいまでは現実に真似やすい技のリアルさがまだあったかなとは思うが、「かめはめ波」からは無理かなと言う感じがする(真似るけど)


 いずれにしても、日本のヒーローといえば、プロレスとは切り離せない所があり、それに類する格闘技も結構、影響が大きいのでは?とふと思いついたので、メモ的に。と思ったら、長くなってしまった。


 あと、これを書いてたら、途中で妖怪ものも結構大きなジャンルだなと思った。まあ、最近、ジャンプが妖怪物だらけなのもあるが。鬼太郎もそういえば、前回、羅列してなかったなと思い出した。

 

日記


 本日もジョギング。雨の合間に走ったが、案の定、途中から雨に降られる。しかし、むしろ涼しくて走りやすかったかも。とはいえ、今日はこのあとイベントの搬出があったので、若干、軽めに。

 

 イベントは大物の設置物が多く、主催の人がコロナになったりしたら搬出どうしようとちょっと思ってたけど、そういう事もなく、なんとかつつがなく終わったので良かった良かった。コロナ以降のイベントは何かと気を使うけど、特に展覧会的に設置期間が長い場合、搬出できない事態も結構起こってそうな気がする。個展がやりづらくなりそうな。

 


 最近、ジャンプづいてきてる所で、ジャンプルーキー!に昔描いた漫画を載せてみた。あわよくばというのももちろんあるけど、システム的にも関心がある所でどういう感じなのかなと。


 当たり前だけど、自分が載せると周りのマンガもよくチェックするようになるので色々と理解が深まる。全体的にはフレッシュなマンガも多くて、小学校の頃にマンガ描いてた頃を思い出す感じもあり、それが故のワクワク感はあるのかなとは思う。それがいかにもジャンプっぽい気もする。そこに自分が投稿するのもどうかと思うけど、システム的にいえば、老後に時間ができたら投稿しようみたいな感じも無くもないかもしれない。というか、単発というより、連載したい人に有利なシステムな気もするので、載せた途端、もうちょっと続けてみようかなという気にもなったかも。


 とりあえず、現在、2話まで載せてみたので、よかったら是非!


 

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アメリカから神話へ


 現在、ヒロアカが盛り上がってる所だが、なかなか文章を書く暇がない。というわけでメモ的に。


 ヒロアカといえば、作中ヒーローの象徴であるオールマイトが完全に日本から見たアメリカのヒーローそのものである。

 

 基本的に日本の戦後漫画は第二次世界大戦(太平洋戦争)の影響が色濃く、アメリカからの影響にかなりねじれがあるのが特徴ではないかと思われる。

 

 日本のヒーローものでアメリカは敵として描かれる事が多いが、味方だったり、そもそも作劇の方法に影響を受けてたり色々である。この辺は多くの論考が出ているので多くは書かないが、前提として一応、語っておきたい。その上で途中から「リンかけ」のような神話的要素が強くなり、そちらがメインストリームになっていくのではないかというのが今回の骨子だ。

 

 神話的要素は、リンかけの敵が正に(国内の相手を経て以降)アメリカにはじまり、ギリシア神話に至るのだが、この直後のキン肉マンアメリカのテリーマンからはじまり、悪魔超人などの神話的要素に移っていく事から、この頃のトレンドなのではないかと思う。

 

 但し、神話的要素と言って、直感的に思い浮かぶのはサイボーグ009である。ちゃんと調べたわけではないが、流れを把握するために日本の主要なヒーローものとそれに類似する作品の年代を以下に列挙してみる。本当はこれに敵の属性も調べたかったが、そちらはまた後で。年代的に神話要素はマイティ・ソーの影響もあるのかもしれない。

 


【スーパーマン】1938

バットマン】1939

キャプテンアメリカ】 1941

マイティ・ソー】 1962

=====

鉄腕アトム】1951(アトム大使

赤胴鈴之助】1954

【鉄人28号】1956

月光仮面】1957

サイボーグ009】1964 天使編 1969

ウルトラマン】 1966

タイガーマスク】 1968

ドラえもん】 1969

仮面ライダー】1971

ガッチャマン】1972

マジンガーZ】 1972

デビルマン】1972

宇宙戦艦ヤマト】 1974

【ゴレンジャー】1975

タイムボカン】1975

リングにかけろ】 1977

キン肉マン】 1979

ガンダム】1979

 

 長いので、とりあえずガンダムキン肉マンまで。あとは雑感を。


 「ガンダム」は放映当時の年代というより、リバイバルを経て徐々に相対的な戦闘の価値観が日本の作品に浸透していくきっかけになったのではないかと思われる。漫画で言えば、「デビルマン」の後に与える影響も大きいかもしれない(デビルマンは戦闘の構図は単純なヒーローものだが、漫画版は善悪が混合し、最終的に必ずしも人間側=善とならず相対化されていく)。


 「リンかけ」や「キン肉マン」は、まだ戦闘に相対的な所は見られず、単純な善悪論みたいなのが機能しているのではないかと思われる。特にキン肉マンはプロレスが元なのでヒールが明確に存在し、分かりやすい構図を作り出している。無論、のちに超人ごとに属性がつき戦闘が相対化していくが、それは本格的には週プレの新バージョンが始まってからの話であろう。ただ、キン肉マンは絵的に永井豪の影響が見られるので、意外と最初から相対的な作品をやりたかった可能性もある(ジャンプメソッドとはいえ、すぐ敵が仲間になるし)


 感覚的にいえば、90年代ぐらいからAKIRAナウシカ(漫画版)、寄生獣などの当時のクリエイター受けする作品と共に相対的な価値観が広まっていき、NARUTOぐらいの時代においては、単純な善悪論は消え、そちらがスタンダードな価値観になっているのではないかと思われる。

 

 90年代は、SDガンダムなどをきっかけにガンダム熱が再燃し、富野ガンダムの復活とともに他の作家によるガンダムが枝分かれして、ガンダムの解釈、再解釈が外に広まって相対的価値観の影響力が強まっていった時期とも言えるだろう。まあ、時代的に冷戦が終わって、話が相対化していったのもあるとは思うけど。とはいえ、90年代のメインストリームであるドラゴンボールはまだ単純な善悪の分け方が機能しているのではないか。


 ちなみに自分が書こうとしてる「ヒーローとヴィラン」の骨子は「鬼滅」と「ヒロアカ」はそのガンダム的な相対的価値観を超えて、再び善悪をはっきり分けた所に現在の(というか、SAKAMOTO以前としても一昔前の)ジャンプ漫画のポイントがあるのではないか?という話となる(予定)。

 

 特に「鬼滅」は完全に敵と味方を分ける事に成功しているのにも関わらず、寄生獣的な結論に着地しているので、結構すごいなと思った。で、これはヒロアカの構図を参考にしたのではないかともちょっと思った次第で、その辺をあとで詳細に見ていきたい。(ヒロアカは描写がAKIRAっぽく展開もAKIRA的世界観に徐々に近づいているが、着地点は、多分、もっとちゃんとしたヒーロー物っぽくなるのだろう。多分。もはや分からないけど)


 ついでに言うと、「NARUTO」には漫画版ナウシカの影響が見受けられる。ただ、漫画版ナウシカは「もののけ姫」に主題が継承されてる事もあり、0年代以降の日本の創作にかなり広範に影響を与えてるのではないかと思われるので、単に時代性と言っても良いかもしれない。


 あと、こうして見ると「赤胴鈴之助」(和物)と「月光仮面」(アメリカンヒーローのアレンジ)の関係は、ちょっと「鬼滅」と「ヒロアカ」の関係に似ているのかもしれない。日本の創作のベーススタイルかも。

 

(ほぼほぼ直感のメモ)